高齢者ケアで気をつけたいこと

老人ホームの介護職員でメインになる仕事は入居者のお世話です。
大まかに介護といっても日常生活動作の補助やレクリエーションを企画し精神面のケアを行うなど内容は多岐にわたります。

そんな中、介護職員は入居者について常に気を配る必要があり、日常生活動作の介護には様々な注意点があります。
ここでは、大まかにどんな注意点があるのかをご紹介します。

まずは食事。高齢者は口周りの筋肉が弱っていたり、視力が低いなどの理由から食べこぼしが多くなります。そのため、お互いがストレスを感じないためにも食事のスピードには注意が必要です。

次に入浴。のぼせたり、体温の上昇から体調不良を起こす場合があるので些細な変化を見落とさないことが重要です。また、転倒は高齢者にとって大怪我の原因になるため、足元をしっかり見てお世話することも大事です。そして入浴後は、水分補給をしてもらうようにしましょう。

そして最後に、一番気をつけるべきなのが排泄。これは特にデリケートな問題であり、注意しておきたいのが「かける言葉」。介護される側の入居者も一人で出来ないことを気にするため、かける言葉で入居者を傷つけないようにすることが欠かせません。

また、全体的な業務でいえるのは、全てを手伝うのではなく出来ない部分だけをサポートするのがが大事だということ。相手の自尊心を傷つけず、出来る動作を増やすことにも繋がります。

そして老人ホームで働く場合、気になるのが資格の有無。
介護職員になるには資格が必要と考えるかもしれませんが、実は無資格でも介護職員にはなることができます。ただ、その場合は食事の準備や衣類の洗濯など間接的な介護がメインになり、食事や入浴など入居者に寄り添って行う直接的な介護はできません。

介護の仕事に興味があり、とにかく一度経験してみたいといった方は無資格で始めてみると良いでしょう。実際に働いてみて更に仕事の幅を広げたいと考えた場合、働きながら資格を取ることは可能です。施設によっては資格取得のサポートをしている場所もあるので、しっかり調べておくことをおすすめします。
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